オープンイノベーション事例:某社高橋の体験

オープンイノベーション事例:某社高橋の体験

こんにちははじめまして!某社の高橋です。
エンジニアをやっています。諸事情により会社名を明かせない秘密組織に所属していますが、おいおい公表していきますので今回はご容赦ください。

Nextremerとオープンイノベーション

そもそも何故Nextremerの人間でもない人がブログ書いているの?という疑問があるかと思います。某社はNextremerさんと、しろまるというコミュニケーションロボット製作を通じてオープンイノベーションを行っています。某社高橋は開発者としてNextremerさんにほぼ常駐するような形で開発を進めて、しろまるの大事な「対話」部分を一緒に作っています!

今回オープンイノベーションに対し色々思ったことがあったので、私の体験をブログに書いてみたいと思います!

こんにちは、ぼくしろまるくん!

オープンイノベーションって何?

オープンイノベーション(英: open innovation)とは、自社だけでなく他社や大学、地方自治体、社会起業家など異業種、異分野が持つ技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データ、知識などを組み合わせ、革新的なビジネスモデル、研究成果、製品開発、サービス開発、組織改革、行政改革、ソーシャルイノベーション等につなげるイノベーションの方法論である。
by wikipedia

なるほど〜!
開発する機能が決まっていて、それを一緒に作るだけではオープンイノベーションと言えないですね。ただの共同開発です。私たちがやりたいのはしろまるの開発を通じて、様々な組み合わせを行い、新たな発見につなげることです。YES!

SXSWに出展しよう

とはいえ、どんな組み合わせがいいか、誰にもわかりませんよね。
じゃあどうするか?やってみるしかないでしょ!ということで、某社×Nextremerの技術組み合わせを展示し、ユーザーのフィードバックを受け次につなげる為に、サウスバイサウスウェスト(以降SXSW)に出展することにしました。(パパパパォーン)

SXSWとは?

SXSWとは、毎年3月にアメリカテキサス州オースティンで開かれる、音楽と映像とインタラクティブの祭典です。近年インタラクティブ部門の盛り上がりがすばらしく、IT業界のパリコレとまで言われていたりします。音楽分野でいうと、このイベントをきっかけにノラジョーンズやホワイトストライプス、フランツフェルディナンドが大ブレークしているそうです。

※ちなみに購入するチケットによって見れる分野(音楽、映像、インタラクティブ)が変わります。Techに出展するからといって音楽をみれるわけではありませんでした。無念。グラスパー見たかった。

このようなアートが街中の至る所にかかれていました。アーティスティックな街!

出展内容

今回出展するにあたり、「Our Future Society With AI」というキャッチフレーズを掲げることにしました。
将来ディスプレイ上のボットもいれば、物理的なロボットもいる・・・そんな社会になった時に、人はどのようにして彼らと会話をすればいいのか?ちょっと考えてもらいたい、というコンセプトです。

展示の内容としては、Nextremerさん開発の博士と助手の空港案内シナリオに、しろまるくんを加えました。ディスプレイ上に存在する博士と助手、そして物理的なしろまるくんの三者と会話してもらうというものです。真面目な返事を助手と博士に行ってもらい、しろまるは相槌の役割を担ってもらうことにしました。

今回組み合わせる技術における仮説は以下の通りです。
この仮説を検証することで、また次につなげようという試みです!!YES! WE! CAN!

  • ディスプレイ上のボットだけではなく、物理的なをボットがいたほうがユーザーにとってより親しみやすい/話ができたと感じてもらえるのではないか?
  • ロボットにディスプレイを組み合わせることで、ロボットが何を言ったか聞き取りづらい場面においてディスプレイがフォローしてくれるのではないか?

出展結果

まずは仮説検証の結果です。

  • ディスプレイ上のボットだけではなく、物理的なをボットがいたほうがユーザーにとってより親しみやすい/話ができたと感じてもらえるのではないか?
    → 来場者からはもれなく同意するという意見をもらいました
  • ロボットにディスプレイを組み合わせることで、ロボットが何を言ったか聞き取りづらい場面においてディスプレイがフォローしてくれるのではないか?
    → しろまるのスピーカーの音量が足りなかったのですが、ユーザーは特に問題視していないようでした。

 

ユーザーからの声

  • しろまるかわいい
  • コンセプト面白い、共感する
  • 空港に置くのであれば、日本語を教えてくれると嬉しい。日本に行ったことあるが英語が通じる人ばかりではないので、英語で何か聞いたらボットが「日本語で聞く場合はこういうと良い」などと教えてくれると嬉しい
  • ディスプレイ上のキャラクターの発言は吹き出しみたいにするとか、
    セリフの中の○のキャラクターが動くとかしないとセリフの内容とそれぞれのキャラクターの繋がりがよくわからない
  • ワチャワチャしててよくわからない
  • 場所の案内は指差ししてくれると嬉しい(UIは難しいので、ロボット?)
  • 今後ホロレンズなどの登場により、音声による入力は重要になると思う。そのため、このような対話の技術は重要になってくると思う
  • ロボットに直接話しかけられたらいいのに

某社高橋の考察

1.しろまるの女性人気がめちゃくちゃ高い
丸いフォルムと白い色が人気の秘訣でしょうか?あとサイズ感ですかね。機能関係なく「売ってたら買う!!」と言ってくれた方が何人かいらっしゃいますが、やっぱり見た目って大事だなあと思いました。いい機能があればいい、と考える人もいれば、見た目が可愛ければいい、と考える人もいるってことですよね。

2.サイネージとロボットの相性
空港案内のように二次元情報(マップ)が必要な場面において、ロボット単体で動くのはあまりユーザーフレンドリーではないと思いました。だからと言って二次元だけだとユーザーにとって親しみやすさが失われてしまいます。このように、状況によってはサイネージとロボットの相性がとてもいいのではないかと思いました。

3.新たなインターフェース
博士と助手のように真面目な人間キャラ+ペット的可愛いキャラのロボットという組み合わせはC-3POとR2-D2のように世界的に見て馴染みのある組み合わせなのかなと思いました。きちんと説明してくれる人が一人いれば、もう一人は単純な相槌や反応だけでも特にユーザーは違和感なく受け入れられるインターフェースになるのではと思います。だからと言って二つのキャラがディスプレイ上にいるだけではユーザーにとって可愛いキャラの存在感があまりなく、ロボットであることに意味があるのではないかと思いました。

4.しろまるが受け入れられた理由
3に近い内容ではありますが、しろまるがペット的存在として人に受け入れられるのは大きさや外観(女性人気)と中身のギャップが少ないからかな、と思いました。もししろまるが流暢に喋って空港案内をしていたら、人々のしろまるに対する印象や反応が違っていたのではと思います。

SXSWでは至る所でビールを配っていました。日本の展示場ではそういうことをやらないのでしょうか。写真は最終日にホテルで余ったビールを展示会場に持ち込んだものです。

出展総括

楽しかったーーーーー!!!!
開発者の中だけであーだのこーだの考えてるより、一回人に見せて意見きいてみると色々新たな発見があるんだなあと改めて気付きました!そしてこの出展を機にしろまるくんが初めて自分で喋られるようになったので、感動です…英語だけど…

オープンイノベーションとはなんだったのか

私が思うオープンイノベーション

今回「サイネージ×ロボットの相性が良い」という発見に至りました。
ただ、これは展示してユーザーからのフィードバックを得られたことで発見できたとも言えると思います。組み合わせをオープンにして、ユーザーからフィードバックを得て、次の開発につなげる、このサイクルをぐるぐる回していくことで新しいものを作り上げていく、これがオープンイノベーションなのかなあと思いました。

あと今回Nextremerさんに常駐して開発していましたが、こういった機動力のある会社でサイクルを回していくことも一つポイントなのかなあと。

大きい会社はどうしても品質重視で歩みが遅くなりがちです。まずネットワークの制約が厳しすぎてそこで一回詰まったり…。大きい会社には大きい会社の良さ、小さい会社には小さい会社の良さ、それぞれの組み合わせもまたオープンイノベーションのやり方の一つかもしれません。

オープンイノベーションが言葉だけになってしまわないために

一つ気をつけないといけないなあと思うのは、組み合わせのアイディアだけで終わってしまっては何にもならない、ということです。よくオープンイノベーションだと言ってアイディアだけはバンバン出るのですが、結局誰も何もやらなくて終わる。

自分が開発できる人なら、何か小さくてもいいから作ってみるとか、開発できない人なら、自分がわかる範囲でちょっと一緒に頑張って作ってみるとか。アイディア出すからよろしくね、(ポイッ)はオープンイノベーションとは言わないと思うのです。アイディアだけでは終わらせないぜ!作っちゃうぜ!精神ゴリゴリのNextremerさんと一緒にできたことは、すごく意味のあることだったと思います。

最後に

今回非常に貴重な経験をしましたが、これはまだまだ序章です。サイネージとロボットの相性を再度確かめるために、今後も展示を行って検証していきたいと思っています。そうしてNextremerさんとはしろまるの開発をガンガン進めていって世の中に新しい体験を生み出したいと思いますので、ぜひ今後とも応援よろしくお願いします。また、今回SXSW出展に際して協力していただいた皆様、本当にありがとうございました!

某社高橋
–いつか会社名をあかせるその日までSAYONARA–

俺たちイケエンジニアだぜメーン!センキューオースティン!