プネスタートアップ訪問紀vol.4 ~夢はJ.A.R.V.I.S を作ること~

プネスタートアップ訪問紀vol.4 ~夢はJ.A.R.V.I.S を作ること~

インドインターン中の小畑です!今回は、Mitrozさんにお邪魔してきました!

プネ大学の同期で設立し、今はAndroidアプリ開発を主に行っている会社です。Mitrozは、2013年に大学の同級生、Pratik Patil(現CEO)、Akshay Kanpile(現Director)、 Prasad Dumbre(現CTO)の三人で設立したスタートアップです。主にアンドロイドアプリ開発をメインに行っています。今日は、設立時のメンバー3人とマネージャーのKetkiにインタビューしてきました。

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Mitrozのオフィス(青い看板の階)。

 

インドの家族文化に合わせた会社へ

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左から、Akshay Kanpile(現Director)、 Prasad Dumbre(現CTO)、Ketki(マネージャー)。 CEOは諸用のため不在でした。

小畑:とても良い雰囲気のオフィスですね。良い香りもするし、BGMまである。

Ketki:ありがとうございます。私たちは、社員が気持ち良く、家にいるような感覚で働けるような環境づくりをしています。

小畑:すばらしいです。では、この会社の概要を教えてください。

Prasad:まず、僕たちはプネ大学を卒業したと同時に起業しました。僕たちは自分で生き方を決めたい、面白いことがしたい、という理念だけを共有していました。なので、起業当初はなにをやっていいのか全くわからなかったんです。そして、手探りで会社を経営しながら、三年目に突入した今は、androidアプリの開発業務を行い、自社プロダクトも開発しています。

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暖色系の照明とアロマが漂う落ち着いた雰囲気のオフィス

小畑:今従業員は何人くらいですか?

Prasad:20人ほどですね。全員プネ大学出身で、ほとんど20代前半なんです。僕たちは、自分たちが本当にいいチームだと思っていて、それぞれの長所が最大限に活きるような会社作りをしています。全員が家族のような関係で、実際役職は形だけで、かなりフラットな会社です。

小畑:そのような会社を作ろうと思ったきっかけはありますか?

Prasad:ここにいる社員は、ほとんどプネ出身ですが、家が遠かったりして一人で暮らしています。それでも、一月に一回は実家に帰っています。私たちは、家族といる時間をとても大切にしています。ですから、家族といるような暖かい空気の会社を作りたかったんです。家族みたいに、いつ来ても、いつ帰ってもいいんです。だから僕たちは土日も会社をやっていますよ。もちろん、デッドラインはしっかり守る、それだけがルールです。そうすると、みんなのびのびと仕事でき、事実生産性も上がっています。

インドの若者はアイアンマンが好き

小畑:あの壁に書いてある絵はもしかしてアイアンマンですか???

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凝ったデザインのアイアンマン

Prasad:そうです、インドの若者は本当にアイアンマンが好きなんです。僕たちの一つの大きな目標は、アイアンマンの映画に出てくるパーソナルアシスタントJ.A.R.V.I.Sを作ることです。

小畑:え!あの人工知能ですか!

J.A.R.V.I.Sとは、映画アイアンマンの中でトニー・スタークが生み出した最新鋭人工知能である。トニーの専らの話相手であり、執事のような役目も務める。(一部引用:ピクシブ大百科より)

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Prasad:そうです。僕たちは自分たちがとにかく面白いと思えるものをやりたいんです。実は僕たちは、社員それぞれがやりたいことに取り組める時間を設けています。ある社員は、将来インドに3Dアニメーションスタジオを開くという夢を持っていて、その勉強をしたり、ある社員はIoTに非常に興味があるので自分でプロダクトを作ってみたり。J.A.R.V.I.Sは、全員やりたいと思っていることですね(笑)

小畑:これがIoTのプロダクトですか?

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Prasad:そうです。今は、これを作っている社員は、もともと電子工作が大好きだったので、どんどん作ってくれています。

小畑:なるほど。社員がのびのびと働けているのがよく伝わります。J.A.R.V.I.Sということは、AIも興味があるとおもいますが、AIに関するプロジェクトなどはありますか?

Prasad:プロジェクトはまだないですが、今社員で勉強しています。実際、インドの中でAIというのはあまり浸透していません。AIが持つ問題の一つは、職を奪う可能性があることです。インドは文化的にも、仕事を奪うようなテクノロジーは浸透しにくいんです。でもインドにはインドなりのAIの活用法があると思っています。これから、もっとAIに触れる場を作っていっかないと、インドはどんどん遅れて行くとも思っています。

小畑:それは僕も同意見で、インドにいる技術に敏感な人たちに、AIは今どのような技術であるかを伝えられるような場があるといいですよね。

Prasad:実際かなりの人がAIについて知りたいと感じているはずですよ。

小畑:なるほど。今日はとても楽しいお話が聞けました。ありがとうございました!

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今回のインタビューでは、プネの若者の大きな夢と、がむしゃらな熱さを非常に感じました。しかし、インドの若者がアイアンマンが好きなのはわかっていましたが、オフィスの壁にでかでかと絵を描いてしまうのはさすがです。

過去4回のスタートアップ訪問で、全ての会社がAIに興味を持ちつつ一歩踏み出せない、という現状にあり、今回のインタビューで、その原因の一つに職を奪う問題があることがわかりました。特にインドは、文化的に日本と比べてもより反発が大きいように感じます。僕たちNextremerは、”Scale up human ability” 、「雇用を奪うAIがいるならば、新しい働き方をもたらすAIもいる」という考え方です。インドの文化、社会をもっと理解し、AI技術がインドの社会にどう適応していくかをもっと突き詰めていきたいと思います。

今回も読んでいただきありがとうございました!