プネスタートアップ訪問紀vol.3 ~拡張現実で教育に革命を~

プネスタートアップ訪問紀vol.3 ~拡張現実で教育に革命を~

こんにちは!

今回は、プネでAR(Augmented Reality)技術を用いたプロダクト開発を主に行っている会社、AUGMENT WORKSさんにお邪魔して、CTOのGhanshyamに話を聞いてきました。

ARとは、現実の環境から視覚や聴覚、触覚などの知覚に与えられる情報を、コンピュータによる処理で追加あるいは削減、変化させる技術の総称(Wikipediaより)です。Oculusなどに代表されるVR(Virtual Reality)と共に、近年注目されている技術です。

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教育とAR

小畑:ここは何をやっている会社なんですか?

Ghanshyam:私たちは、AR技術を中心に、いろいろなサービスを展開、そしてプロダクトを開発しています。最近だと、Appleがmetaioを買収するなど、全世界的にAR技術が注目されています。今あるプロダクトでいうと、マンションのパンフレットにARを組み込んで、マンションが浮き出るパンフレットを作ったり、教育用の3D教材を作ったりしています。見てみますか?

小畑:はい、お願いします。

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Ghanshyam:これは、部屋のパンフレットです。こうやって、iPhoneをかざすと3Dモデルが出てきます。

小畑:直感的でわかりやすいですね。

Ghanshyam:はい。この製品は他にも長所があります。インドでは、技術をしらない人が多い。実際にAR使ってみる機会は非常に少ないんです。そのような人たちに、これをカメラで見ると浮き出てくるんだよ、と説明すると、普段はパンフレットなんて見ないですぐゴミ箱に捨てる人たちもしっかり見てくれるようになる。だから、マーケティングとしても有用なんです。

小畑:すばらしいですね。他にはどんなプロダクトがありますか?

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Ghanshyam:これは、今私たちが一番注力している教育用のARプロダクトです。

IMG_2295Ghanshyam:こうやってカードを画面にかざすだけで、3Dの動く恐竜が現れます。これは、子供に非常にウケがいいです。

小畑:直に技術に触れる事は、これからの時代子供に良い影響を与えそうですね。

Ghanshyam:そうなんです。だから今私たちは特に教育系のサービスや製品を中心に開発しています。たとえばこんなものも。これはリアルタイムに色塗りを反映して3Dにしてくれます。これで、子供の空間把握能力や、美的素養などの発育を後押しできれば良いと考えています。

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小畑:インドの教育はどのような問題があるのでしょうか?

Ghanshyam:僕たちがいつも思うのは、眠い授業が多い、という事です。

小畑:(笑)

Ghanshyam:さらに、技術にも付いて行っていない学校が多い。ですから、僕たちはとにかく学習を面白いものに変えたいんです。子供がアニメを見るときって、本当に純粋な興味だけなので、寝ている間も脳はそのアニメの事を考えているんです。興味、want toの駆動力はすごいです。僕たちは、教育をそのようなものに変えたいというゴールを持っています。たとえば、地理でも、ただ地図をみて、首都を覚えて主要な産業を覚えて。。。といったような事は、一部の子供以外はとても眠たいものです。だから、地図にカメラをかざすと、その国の特徴を表すものが3Dになって現れて、イメージと結びついた知識が獲得できるようになります。文字だけだと、特に外国のことなんてなかなか知識として定着しません。

小畑:ものを覚えるときにイメージと結びつけるのは、非常に有力ですよね。

Ghanshyam:そうです。とにかく、技術を出し惜しみせず、過去の学習方法にとらわれず、教育をもっと楽しいものにしたいです。

小畑:そのような教育を受けて育った子供がどんな価値を創造するのか楽しみですね。話を少し変えて、私たちはAIを用いたプロダクトを開発しているのですが、AIについてはどのような感想をお持ちでしょうか。

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Ghanshyam:特にインドでは、 AIは全然浸透していないというのが第一印象です。ですが、私たちとしては、ARとAIはとても相性がいいので非常に興味があります。以前、KPITという会社でMicrosoftのクライアントと一緒に仕事していたんですが、その時に自分はとにかく新しい技術を習得すること自体が好きだとわかったんです。IoTも興味があるので、AIと同時に週に一回少し時間をとって勉強会を開いたりしています。まだ僕はAIのことをよく知らないから、どんどん勉強して、僕たちのAR技術と組み合わせて面白いものを作っていきたいと思っています。

週一回のゲーム大会

小畑:ここの会社は非常に明るい雰囲気を感じました。なにか特別なことはありますか?

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Ghanshyam:う〜ん、強いて言えば、僕たちは毎週金曜日にゲーム大会をやってるよ。笑

小畑:どんなゲームですか?

Ghanshyam:対戦型のコンピュータゲーム。7時からやってるから、ぜひ参加してみてください。

小畑:みんなゲームが好きなんですね。機会があれば参加させてください。(笑)

Ghanshyam:あと、僕は率先して社員と友達のように接するよう心がけています。とにかく楽しくて明るい会社がいいと思っている。GoogleやFacebookといった、openな雰囲気の会社を作っていきたいんです。

小畑:僕も、働いていて楽しいのが一番だと思います。スタートアップならではの明るい雰囲気でとてもいいと思います。

Ghanshyam:ありがとう。どんどん独創的なアプローチでARを広めていきたいと思っているので、楽しみにしていてください。

小畑:はい、楽しみにしています。今日はありがとうございました!


 

今回は、日本でも今注目されているARの会社に行ってきました!これから若者がどんどん増えていくインドで、このような教育とITが結びついたサービスの普及によりデジタルネイティブの数も増えていくと確信しました。

プネのスタートアップを幾つか巡ってみて気づいたことは、インドの若者の社会問題に対する意識の高さです。さらに、技術に対する興味関心も高いので、技術系スタートアップがインド中で生まれています。この取材を通じて、インドのスタートアップ、若者の熱をもっと伝えていけたらいいなと思っています。

今回も読んでいただきありがとうございました!

次回もお楽しみに。