インターンシップブログ@India Part7 ~スマートヘルメット~

インターンシップブログ@India Part7 ~スマートヘルメット~

こんにちは!

インドインターン中の小畑です。インドに来てそろそろ4ヶ月になります。12月、1月とブログの更新をしていませんでしたが、実はこの期間にMITRASというプロジェクトに注力していました。ということで、詳細を報告したいと思います。

1. プロジェクトMITRASとは

僕たちインドAIチームは、去年の10月からインドの若いインターン生たちとともに企画会議を設けていました。このなかで、インドの危険なバイクのスマホながら運転を減らし、運転中の退屈な時間を楽しくする“スマート”なヘルメットを作りたい、という意見が出て、プロジェクトMITRASが発足しました。

スマートヘルメットといえば、アメリカの「SKULLY」ロシアの「LiveMap」、そして去年からヤマハとソニーもスマートヘルメットを共同開発しています。しかし、僕たちのアイディアは彼らとは大きく異なります。というのも、今あるような高価で高機能な嗜好品的位置付けであるスマートヘルメットではなく、できるだけ安く、最小限の機能でインド人が使ってくれるようなものを開発したい、というものです。

まず背景ですが、インドではバイクは生活必需品であり、嗜好品ではなく、利用者数も桁違いに多いです。そこで、プネで走っているバイク達を眺めてみると、ほとんどヘルメットを着けていません。さらに、バイクの運転中に通話、チャットなんてざらです。超危険。この状況は、二つの要素、つまりバイクの利用者数が多いこととモバイルの普及、この二つが合わさった結果だと思います。そんな状況を見て、近年はインド政府もヘルメットへの取り締まりを法整備により強化しています。そこで、僕たちは、スマートフォンのリソースを最大限に利用できるヘルメットが作れれば、危険なバイクのスマホながら運転も減るのではないだろうかと考えました。

mobile on bike

スマートヘルメットに関して会議を進めるうちに、Nextremerの主力技術である対話型人工知能技術と非常に相性が良いことに気づくようになりました。その理由の一つは、バイク運転中のインターフェイスは、音声しかないということ。そして二つ目は、ヘルメットを用いれば対話技術のネックである音声認識の雑音処理問題を克服できます。このようなアイディアを元に、スマートフォンのリソースを最大限に利用した、対話型スマートヘルメットの開発がスタートしました。

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そして去年の12月、僕たちAIチームがこのスマートヘルメットの開発を進めている時、デリーで開かれる予定のAutoExpoというイベントに展示してみよう!とのお声かけがあり、まずはそこを目標に開発を進めることにしました。具体的に何を開発していたかというと、Androidアプリ開発、対話エンジン開発、そしてヘルメットのプロトタイプ開発です。開発には、高知チームのエンジニアの方々に非常に多くの助けをもらいました。さらに、AIチームのインド人二人はバイクのヘビーユーザーなので、彼らの協力の元プネの道で実地実験を行ったりしました。

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2.AutoExpo

先日プレスリリースで発表しましたが、2016年2月4日~7日、インド・デリーで開催された「Auto Expo 2016 Component」 自動車部品商談会に、僕たちインドAIチームと高知AIラボのメンバーでAI対話技術を活かして開発した「スマートヘルメット」のコンセプトプロトタイプを出展しました。このエキスポの前5日間は不夜城で高知のエンジニアの方とともに開発しまくりました。。。w

今回のExpoは、主に商談会ということで、僕たちのこの企画に協力してくれる企業の方や、投資家の方たちとの商談がメインでした。僕たちの展示は結構インパクトが大きかったようで、たくさんの人に来ていただきました。インド人の一般客の方々は、日本人とは異なりどんどん内容を聞いてきて、躊躇なくヘルメットを触って(いじって)きます。それは、展示している側からすると非常にやりやすかったです。

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今回、Expoでのインド人との商談の中で、展示会で必要な準備、どんなことをすれば人が集まるのか、そして僕たちのスマートヘルメットの改善すべき点や将来のビジョン等を学ぶことができました。インド人との商談では、自分たちのプロダクトの良さを明快に英語で伝える必要があります。今回の経験で、自分の英語力やプレゼン力で足りないところが明確になりました。

また、来ていただいた方の中には、スマートヘルメットのコンセプトを絶賛してくださる方もいれば、サウンドシステムはBluetoothなのか有線なのか、といったような僕たちが伝えたいところではないポイントを指摘され、もっと対話技術を中心としたコンセプトの方を伝えたいのに伝わらなかった時も多々ありました。そのため、展示の内容や見せ方を変え、自分たちが注目してほしいポイントに目を向けさせるような展示デザインの必要性を実感しました。次回もこの反省を活かしてもっと良い展示をしていきます。

そして最終日、デリーも少しだけ観光できました!写真はインド門です。プネに比べてデリーは冬が寒かった・・・

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プロジェクトMITRASはこの2ヶ月間でかなり方向性や内容が固まりました。これからは、実証実験や機能の向上をメインに開発を進めていく予定です。MITRASをもっと大きく、人の役に立つものに成長させていきたい、という思いの元で頑張っていきます。

ということで、この2ヶ月間はこんなことをしていました!インドインターンでは、自由にインドの市場を見ながら開発、事業立案等の非常によい体験ができる機会がたくさんあります。

インドはまさに急激な発展を遂げています。そんなインドを間近で見ながら、英語、開発もできてしまうこのインターンに是非応募してみてはいかがでしょうか。一緒にインドでなにか面白いことをやりましょう!

ということで、次回はプネスタートアップ訪問紀第2弾を書く予定です!では。